
昨年の「湯之元温泉の日(※)」に、にわかに誕生した『湯之権現鍋』。
(※ 湯之元温泉の日とは、毎年11月23日に湯之元温泉の主要な立ち寄り湯が一斉に無料入浴サービスを行う素晴らしい日のこと)
ここでその誕生秘話を紹介しよう。
昨年、「湯之元温泉の日」に何する?と話し合いを進めていたところ、「11月やっで鍋の振る舞いじゃろか?」という話が持ち上がる。鹿児島では鍋の振る舞いと言えば必然的に豚汁であるが、ただの豚汁では味気ない。「温泉神社で振る舞えば、温泉神社にもお客さんが集まるし、ご利益もあるだろう。『湯之権現鍋』じゃが!」。
中身を吟味ぜずにネーミングから入るあたりが湯之元の人たちならではである。
気になる中身はというと至って普通の豚汁なのだが、湯田地区公民館女性部長というだけでこの企画を強引に任されたTさんが「大根のはっぱまでぶちこめばいいのよ!」と、強いて特徴を言えばこれなのである。確かに健康にも良さそうである。
なんだかんだと言いながら、今年も女性部長のTさんがこの企画を引き受けることになりそうだ。
去年の反省をもとに高台にある温泉神社で振る舞っていた鍋を今年は境内下の元湯打込湯前広場で振る舞うらしい。温泉神社の後利益は!?という疑問があるが、どうやら温泉神社に参拝し、お椀を受け取って、広場に行くと鍋がいただけるようである。
お椀はご利益がありそうだが、中身は・・・・・・。と突っ込みたくなるが、今度お会いした時に鍋の材料だけでも温泉神社でお祓いしてはと相談してみたい。