湯之元の新年(稲荷神社のこと)

明けましておめでとうございます。

今日は元旦。

初日を浴びて寒さで湯けむり上がる湯之元温泉街を見下ろす場所に稲荷神社があります。

私は毎年、地元のこの神社に初詣に行きます。

樹齢300年の大楠がそびえたち、堂々としたお姿の大きな仁王石像や、

逆立ち姿の獅子舞が出迎えてくれます。

明神鳥居をくぐり石段を上がると境内には拝殿、本殿とつづき御神木もあります。

 

実はこの神社は数ある稲荷神社の中で、鹿児島県では初めての「稲荷神社」で最も古い歴史があるといわれます。

毎年3月3日に行われるお田植え祭りは2百年以上前からつづいていると伝わり、鹿児島弁でおもしろおかしく行われる即興の「田演劇」に、会場は笑いで包まれます。

 

そして境内右側の森に中には大正11年から国指定の天然記念物になっているヤッコソウの発生地があります。

ヤッコソウは椎(しい)の木の根元に十月から十一月にかけて発生するラフレシア科の一年生種子植物です。

高さ3~4cmでその姿が「奴(やっこ)」の歩く姿に似ていることから、この名が付けられたといわれています。

 

小さい頃からよく遊んでいたこの稲荷神社は隅から隅まで見てまわるといろんなものが

あって楽しいんです。

そしてなぜかこの場所はすごく落ち着くんです。

 

一度行くとまた行きたくなる湯之元の稲荷神社。

みなさんもぜひ、参拝してみてください。